さくらライナーのレギュラーシート定員大幅減は乗車見込み客の逸走を招くのでは…?

近鉄南大阪線さくらライナーの、アコモ改造前の従来車(26002F)がついに運用を離脱しました。
以前も書きましたが、アコ改前のさくらライナーの良かった点である、座席背面のドリンクホルダーですが、アコ改で新しい座席に取り換えられてしまいますから、廃止されてしまいます。

このドリンクホルダーは使い勝手がよかっただけに残念ですね。


話題は変わって先週金曜日、仕事が終わって帰宅する際、仕事疲れでクタクタで急行を待つのが面倒だったので、あべの21:10発の特急に乗ろうかと思い、あべの駅地下改札内特急券自動販売機のあるところに行きました。
この日の21:10発の特急はさくらライナー(DX席有り)で、券売機には私の前に数人並んでいたのですが、ちょうど、レギュラーシートが売り切れたのです。
しかし、デラックスはまだ余席があるようでしたが、料金が200円高くなるからか(レギュラー:500円、DX:700円)、私の前に並んでいた人たちは全員、特急券の購入をあきらめてしまいました。
また、私も同じくあきらめました。
私に限って言えばたかだか30分少々の乗車では、200円アップの付加価値を見出せませんので…
500円でも高いと思っているのに、700円はさすがに高い。
高い500円を投じるのは座席の確保のため。
トータルの通勤時間が片道あたり1時間30分なので、その中でも大きなウエートを占める南大阪線での座席の確保は大きな意味を持ちます。
特急の座席は十分に快適なので、DXのような更なる快適性は不要。
この日は幸いにして、その後の急行でもギリギリ何とか座る事ができました。


改造されたさくらライナーは、1両がDX車に置き換えられた事と、残る3両のレギュラーカーも、喫煙スペースの設置や運転席背後の展望フリースペース設置により、座席定員がかなり減っているのです。

 改造前 レギュラーのみ224席
 改造後 レギュラー138席+DX42席=合計180席
 レギュラー席だけに限って言えば大幅減…

これまでは、禁煙車が売り切れても喫煙車は余席ありという例が多かったために、まさかレギュラーカーが売り切れているとは思っていませんでした。
かように、さくらライナーが朝夕ラッシュ時の特急に運用される際には、これまでよりも、レギュラーシートの特急券が入手しにくくなってしまったのではないでしょうか。
朝ラッシュ時上り特急のさくらライナー2編成連結8両の特急(あべの8:15着)では、特に不評を招くかもしれません。


なお、私が乗車をあきらめたさくらライナーのDX車を見てみましたところ、半分弱程度の座席が埋まっていたようです。
この日のこの列車に限って言えばの話ですが、DX席販売による増収(+200円×販売数)と、レギュラーカー満席による旅客逸走(▲700円×逸走人数)を天秤にかけたならば、旅客逸走によるマイナスのほうが大きかったのではないでしょうか…


以前も書き込みましたが、南大阪線の特急でまるまる1両がDXは明らかに供給過剰じゃないのかなぁ…。
どうしてもDXを設置したいのならば半車で十分ではないかと思います。