大動脈の復旧工事

このたびの東北の震災により、鉄道各路線が大変なダメージを受けています。
大動脈たる東北新幹線もひどいダメージを受けており、今も那須塩原〜盛岡が不通となっています。
在来線も同様に大きなダメージです。
電化設備も大きなダメージを受け、架線柱の倒壊、架線の垂下・切断など、電車線路(電気車に給電するための電線・装置一式の事)が大きなダメージで、これを直さない事には(勿論、軌道や通信もですが)車両は走れません。
※電車線路が何ぞや?と気になる方は、是非この本をご一読あれ。


JR東日本のスタンスとしては、まず新幹線の復旧を最優先に進める方向性ですが、今回の受けたダメージがあまりにも大きいため、JR東日本傘下の鉄道電気工事の工事会社(日本電設工業、日本リーテック)が総動員されているのですが、JR東海およびJR西日本の傘下企業(海:新生テクノス、西:西日本電気システム)からも復旧工事の応援に行く事になりました。


阪神大震災の際にも、山陽新幹線東海道本線が大きなダメージを受け、JR西日本以外の各社から応援を受け、いわばJRグループ全体で復旧工事を実施した訳です。
今回の東北大震災の場合においても同様に、JRグループ全体で復旧に当たる事になった模様。
ただ、阪神大震災の場合と異なり、ダメージを受けた距離がひじょうに長いですので、復旧工事は大変かもしれません。
新幹線の復旧メドは、今のところ4月末までと言ってますが、GWの指定席の発売を見合わせる情報も発表されているので、復旧工事がどうなるか流動的かもしれません。