新幹線の架線ネタ

新幹線の車両に電力供給をしている電車線路*1の保守にはこのようなことも行われてることが記事として紹介されています。→ここを参照

(↑2011.6.25 リニア鉄道館
トロリ線の張替作業や、しかもそのトロリ線に検知線を仕込んでいることなど、鉄道趣味誌などでもなかなか触れられていません。
記事にはありませんが、トロリ線を支えている電車線金具*2や支持物*3も定期的に交換されています。
鉄道の安全・安定輸送にはこのような縁の下の力持ち的な作業により支えられています。
車両だけがハイスペックになってもダメで、土木や軌道、電気、信号通信などが一体となって初めてその性能を発揮できることになります。*4

(↑2007.11.23 鉄道博物館
新車登場のときなどは華々しくデビューし、世間も新車に対して注目されるでしょうが、このような分野においても、地道に改良や技術開発が行われていますことを少しでも意識していただけたらなぁ、と感じる次第です。
・・・って、こんなネタを書きこんでも、なかなかウケないんですけどね(苦笑)

*1:変電所→架線→車両→レール→変電所といった電気が流れるルート一式のこと

*2:曲線引金具、フィードイヤー、ハンガイヤー、セクションインシュレータなど

*3:下束や可動ブラケットなど

*4:性能を発揮できなかった一例が、オールMによる高加減速を狙った101系で、車両だけが高性能になっても、給電能力が追い付かなかったためにT車を編成内に挟むことを余儀なくされ、結果的に性能ダウンとなりました。この苦い例が103系の開発につながっていったのは有名なところ。