くろしお381系 風前の灯か

JR各社より来年3月ダイヤ改正の概要が発表されました。
その中でひとつ気になる記事が。
JR西日本・和歌山支社のプレスリリースの一番下に下記の一文が。

《お知らせ》
長らくご愛顧頂きました、特急「くろしお」(パノラマ車両:381系)の取替えを、平成27年3月ダイヤ改正以降予定しています。
具体的な計画が決まり次第別途お知らせします。


白浜までのくろしおは、2012年に381系から非振り子電車の287系に置き換わったのですが、

新宮くろしおはこれまで通り振り子電車の381系・283系でした。
白浜〜新宮間はカーブが多い線形で、非振り子車では大幅な所要時間増が有り得るので、とりあえずはそのままに据え置いたのだと思います。

しかし、紀勢線の381系は電化された1978年に投入されて以来、36年も経過しているので、置き換えは最早避けて通れないのでしょう。
置き換えで新車が導入されるのならば、もっと大々的にアピールするものですが、プレスリリースの一番下に、わざと目立たないように書いているということは、ゲスの勘繰りではありますが、あまり前向きな内容ではないなのかもしれません。

各方面でも同様のウワサがあることを承知で記しますが、タイミング的には北陸新幹線金沢延伸により、はくたか系統の681・683系が大量に余剰となります。
そのいっぽう、いまだに古い車両で頑張っている特急は何かと考えると、北近畿エリアの特急群と紀勢線のくろしお、それに伯備線のやくもに使用されている381系です。

これらを置き換えるには、タイミング的にもはくたか系統の車両の転用がちょうど良いところ。*1
もしくは、現在特急の運行がない線区で、需要の掘り起こしのために、あえて走らせるという手も。
大企業のJRが、中小私鉄・三セク路線的な手法を取るとは思いにくいので、おそらく、そんなことはやらない可能性大ですが。
なので、たぶんスピードダウンを承知ではくたか系統から転用するんじゃないかな、と考えています。
振り子車の283系は数本ありますから、新宮系統の中で、時間帯のいい列車でかつ停車駅の少ない列車だけ283系を充当して、それ以外の系統は681・683系を使用なのかな、と。
残念な予測ではありますが2015年3月のダイヤ改正では、非振り子車でも走行可能なスジに変更の上で、転用の準備ができ次第置き換えられているかもしれませんね。


もしくはウルトラCで、新型振り子車を極秘裏の内に開発中で、準備が整い次第サプライズ的に発表という可能性は…、極めて低いかな。

*1:今回のダイヤ改正において、やくもの381系については今のところ言及されていません。