中央線快速のグリーン車連結計画

JR東日本のプレスリリースによりますと、中央線快速のE233系にグリーン連結計画だそうですね。
このニュースを見た時、『まさか!?』と思いました。

朝のラッシュ時は混雑がひどいのだから、普通車を増結するのならばわからないのでもないのですが、まさかグリーンとは…。
増結が普通車でなくグリーン車なのは、将来の人口減をみこして、客単価を上げて減収にならないようにすることを視野に入れてるのかもしれません。
このことを鋭く指摘されているのが、いすみ鉄道の社長さんのブログです。
私が日常利用している近鉄でも、1990年代前半をピークに今では3分の2ほどまでに利用者が落ち込んでいるのですが、一極集中でいまだ人口増の首都圏においてもそろそろ曲がり角に差し掛かりかけているのかもしれません。


着席ニーズにこたえるための方策を、関西人的感覚をもって考えれば、特急車使用の中央ライナー、もしくは常磐線のように特急そのもの、を近鉄特急みたいに頻発させれば(地上設備の改良はぼぼ不要だろうから)いいんじゃないの?と思いたいところですが、中央線は過密ダイヤなので、そんなスジは入らないんでしょうね。
なので、速くなくてもいいので、着席サービスを提供できれば良い、との考えにたどりつくのでしょう。
参考→筆者が首都圏普通列車のグリーン車に乗車した時の違和感

さて、グリーン車を2両増結するにあたって、特急あずさや中央ライナーの停車駅はE351系最大12両の運転にそなえて、有効長やホーム長は足りているかと思いますが、問題はそうでない駅ですね。
増結のための駅ホーム延伸は、駅の前後の配線も変更しなければいけないので、土木、信号通信、電気のいずれも改造が必要になり、結構骨が折れる作業かと思います。
下手すると用地買収もしなければならないかもしれません。

また、オレンジ帯の快速電車用車両と言いながら、早朝深夜には緩行線を走る「各駅停車」があります。
わずかの本数しかない各駅停車のために
 (1)緩行線のホームを延伸させ、かつグリーン券の販売機を設置。
 (2)そのような無駄な投資をしないために各駅停車を廃止して早朝深夜の列車も快速に変更するのか…。
私は(2)のような気がしますが、はてさて如何に?

ほか、10両から12両に延ばすと、閉塞区間を抜けるまでの時間や交差支障の時間が長くなるほか、サロ増結なので加速も悪くなり*1、現在の朝ラッシュ時1分50秒ヘッドが維持できるのか、これも気になるところです。


中央線にもグリーンが連結されると、かつての「首都圏の通勤五方面」にはすべてグリーンが連結されることになります。
ここまで来ると、その当時にはまだ路線がなかった京葉線埼京線もグリーンが連結されるかもしれません?
平行している東北・高崎線総武線には連結されているから無理かな??
いろいろ興味のタネが尽きないですね(^−^;)

*1:まさかモロではないでしょう。それとも、クハかサハを電動車に改造して加速度を下げない??