西表へ その6

西表旅行、その5からの続きです。


宿泊していた宿は「いるもて荘」。
ユースホステルです。

いるもて荘の最大の特徴は、建物の前に広がる、海が見える芝生でしょう。
海の向こうにはその2で紹介した鳩間島が見え、また、上原港への船の入出港も見えます。

この芝生の上で、椅子に座りながら居眠りや、オリオンビールを飲みながら読書をなさっている方など、様々な楽しみ方があるようです。*1
夜に、この芝生で夜空を眺めている方もおられました。*2


いるもて荘では、食堂にて20時から「ゆんたく」と称してお酒を飲みながら同宿のお客やスタッフと語らう事が出来るのです。*3
そのために泡盛(八重泉)の一升瓶が食堂に常備までされているのです。
帰阪前日の夜は、私も参戦して、AM2時頃まで飲んでいました。

↑は八重山宮古でしか見られないゲンキ乳業のゲンキクール。その右奥には八重泉の一升瓶も。
ゲンキクールはヤクルトみたいな乳酸菌飲料です。
八重泉をこれで割って飲みますと、大変美味。
ただし、甘くて口当たりが良いので、ついつい杯が進んで大変危険でもあるのです(苦笑)。*4


いるもて荘は上原港から徒歩10分程度の距離にあります。
坂道があり、特に夏の盛りは暑さで歩くのが大変なので上原港から&まで送迎してもらうのが一般的です。

↑上原港の近くの中心地区です。
スーパー川満やガソリンスタンド、飲食店などがあります。


そして、いくつかある飲食店のうち、この港から徒歩5分ほどの所に、島のオバーが一人で営業している「波止場食堂」いう食堂もあります。
なぜか、知る人ぞ知る名物食堂だそうで、旅行者には人気があります。
私は今回が2度目の来店でした。*5

メニューは、「そば」と「焼きそば」と「ライス」だけ。*6
しかも焼きそばは予約しないと出してもらえません。*7

私は↑の画像の通り「そば」を頼みました。
特別美味という訳でもないのですが、素朴な味わいでオバーと話をしながら食べるのがいいのでしょう。

暑くてもエアコンはなく、窓を全開にして、蒸した空気を扇風機が掻き回している中で、さらに汗をかきながら食べるそばは格別の味わいがあります。
全開の窓から上原港を見ていると、島のノンビリした空気が心地よいですね。
オバーはこの景色が大好きだそうです。
私もこの景色が大好きになりそう。
時間に追われてアクセクしている内地にはない、別の時間の流れがあるようです。


そして、帰阪します。

↑上原港より石垣行き。

石垣空港でタラップを登ってB737に搭乗。*8

石垣空港を離陸後、上空から。*9
八重山の青くて高い空と、透き通るような淡青にゆらめく海をまた見るために再訪を胸に抱きながら。


(了)

*1:実際には、8月の日中は日差しと気温が強烈で木陰に入らなければ辛抱できなかったそうですが。

*2:夜は意外と涼しいのですよ。都会のようにコンクリで固められてないから熱が籠らず、海から風が来るので実に心地よい。大阪の夜のほうが、よほど暑くて不快です。

*3:参加は自由なので、酒飲みが泊まっていなければ開かれない可能性もあり。

*4:翌朝起床後、二日酔いで帰り仕度する羽目に…

*5:1回目は西表初訪問の2000年5月。

*6:「そば」・「やきそば」はメニューを観る限りはいかにも単品のようですが、一緒にライスと漬物も付いた定食形式で出てきます。

*7:焼きそばは手間がかかるらしく、オバー一人ではそばを用意するので精一杯だからだそう。

*8:この大好きな搭乗方法もあと1年少々…。2012年度末までに新空港開港予定。

*9:もちろん電子機器の使用禁止が解除されてから撮影です。