西表へ その4
西表島の東岸をどんどん南下*1し、南風見田浜に来ました。
西表島南岸の海岸では唯一道路の通じている海岸です。
これより、島の南岸および南岸経由で西側には道路はありません。
浜が長いですね。
東西に1km以上あるとの事。
西端の歩けるところまで歩こうと思いつつもギラギラ日差しが降りそそいでとても暑く、砂浜上には日を遮るものは一切ありません。*2
ところで、この浜には、世捨て人が住んでいるらしい*3との話を聞いた事があるので、姿だけでも見てみたかったのですが、砂浜が太陽でじりじり焼かれて暑く、汗がだらだらと出ます。
世捨て人を探すよりも自分の体のほうが大事ですから、世捨て人捜索はあきらめました(笑)*4
話は変わり、この浜の東端の岩場の陰には「忘勿石(わすれないし)」という碑があります。
戦争中の末期に、西表島の南にある波照間島から住民が強制疎開でこの浜に連れてこられ、多くの人がマラリアで亡くなった悲しい歴史があり、それを忘れないよう、ここに碑が建てられました。
八重山諸島は沖縄本島のように地上戦がなかったため、戦争の爪跡は多くないのですが、それでもちらほらと戦争の爪跡が残されているのですね。
亡くなった方たちのご冥福を祈り合掌しました。
とても暑くてたまらない南風見田浜から退散。
ここまで来た道を引き返します。
南風見田浜から5分程度の距離にある豊原集落。
ここに、日本最南端のバス停がありました。
日本最南端の有人島は波照間島ですが、すなわち、かの地にはバス路線がないんですね。(波照間がバスが必要な島だとは思えませんが。小さな島だし、平らだしね)
↑最南端でバスを撮影するために、20分も待ってました。とても暑かった。
スクーターで走っていると、道路沿いに結構田んぼがあるのですが、8月だというのに何と田植え直後の様子。
さすがは亜熱帯の西表。
日本では数少ない二毛作のできる地域です。(たぶん沖縄県だけ?)
しかも、西表は水事情が沖縄県の中では良い部類に入る*5ので、大量に水を使用する米作りができるのでしょう。
これも黒紫米でしょうか?
(続)