お疲れさまでした、381系くろしお号

去る2015年10月30日をもって、紀勢西線の381系のくろしお号が運転終了しました。

(↑2001.09.08新宮)
1978年より紀勢西線に投入された381系が、足掛け37年にわたっての活躍に終止符を打ちました。
国鉄型特急電車の運転がまたひとつ、なくなってしまい残念なところです。
個人的にも、20年以上前より、通勤通学途中の天王寺駅でたびたび目にしている特急列車だけに、381系くろしお号に対して思い入れがあって、本当に残念ですね。


さて、クリーム色に赤帯のいわゆる国鉄色は、日本の風土にマッチする素敵なカラーリングなのは言うまでもありません。
次の画像はくろしお号ではありませんが、くろしお号の間合い運用であるはんわライナーですから、その弟分にでも当たるといっても差し支えないでしょう。*1

(↑2003.05.04天王寺
しかしながら、運転されるのは紀勢西線という太平洋と関わりの深い路線であり、JR化されてから地域独特のカラーリングが採用されるようになりました。
スーパーくろしおで、白のボディに、窓下に赤と黄色の帯が入ったカラーリングに塗り替えられました。
(あいにくこの画像はありません。)
その後、現在の白ボディに水色と細青の帯に変更されましたが、この色がくろしお号に本当にマッチしていました。

(↑2003.05.04串本)
紀州熊野の暑い夏と太平洋を念頭において、海を連想させる水色青色のデザインを採用してこれが実にマッチしたのだと私は思っています。
確か1990年代後半に283系が導入され、283系同様に青色系統のカラーリングに変更され、その後現在に至るまで、異なったデザインに変更されることはありませんでした。

(↑2009.07.20見老津
国鉄型車両が民営化以降、いろんな車両が多種多様なカラーリングに変更されては消滅していきましたが、くろしお号のこのデザインはここまで生き残ったことを考えると、優れたデザインだったのではないかと思っています。*2
以下は、381系くろしお号と海を絡めた画像です。
あまり上手くない写真ばかりですが…。

(↑2013.01.02冷水浦〜加茂郷間)
海の向こうに工場が見えます。

(↑2013.01.06南部〜岩代間)
南部梅林を横切る道から撮影。

(↑2013.01.06南部〜岩代間)
千里浜海岸付近です。

(↑2014.05.03紀伊浦神〜下里間)
岩屋崎付近から撮影。以下3枚も同様。

(↑2014.05.03紀伊浦神〜下里間)

(↑2014.05.03紀伊浦神〜下里間)

(↑2014.05.03紀伊浦神〜下里間)
2015.10.31以降は、381系から新型車両に置き換えられていきますが、これまでの381系と同様に紀勢本線での活躍を期待しましょう。

(↑2003.05.04周参見
381系くろしお号、本当にお疲れさまでした。

*1:この写真の381系は特急運用の間合いではなく、ホームライナー用として独立した運用が組まれていました。

*2:個人的には、他には183系の現・あずさ色、長野の115系の現・信州色、新潟上沼垂の485系3000番台、などが秀逸ではないかと感じています。