タビテツ関東平野外周編その10 岳南鉄道

公私ともに忙しく、パソコンにゆっくり向き合っている時間がとりにくくて、前回書き込みより1ヶ月も経ってしまいました。
とても遅筆でスミマセン。


小田原より東海道線で移動です。

踊り子115号の下田・修善寺行きの修善寺行きに乗って楽をしたいところですが、これに乗車しても三島までしか行けないし、そもそも18きっぷだからパス。
なので、18きっぷの味方、鈍行に乗車。
793M、小田原1305発。

小田原〜熱海間は、車窓から太平洋を望めるとても素敵な区間ですが、強い風雨のために、海上が煙っていて水平線が見える状況にはありませんでした。
熱海で島田行き乗り換え。
445M、熱海1330発。
乗換客でごった返しているからか、3分程度延発。
こでまでの長躯15両から、たった3両編成のため、もちろん座れません。

だけど、偶然にも三島で、私の目の前に着席していた乗客が下車しましたので、運よく席にありつけました。
混雑している上にロングシートで車窓も見られないまま、吉原に到着、下車。


吉原より岳南鉄道に乗り換え。

↑JRホームより階段を上がって、右奥の岳南ホームへ移動。

↑改札口。渋いですよね。
ここで1日フリー乗車券を購入。400円。
吉原から岳南江尾までの普通運賃は350円なので、おトク感あり。

吉原止まりの上り列車が到着しました。
お正月を迎えるために、しめ縄飾り付き。
折り返し1423発43列車、岳南江尾行きとなります。
元京王の7003、1両単行。
乗客が数名乗車したところで、定時に発車。
線路は、吉原より西向きに敷設されているものの、すぐに右カーブで北向きへ、そして吉原本町付近で東向きへと方向が変わります。
沿線は、線路の両側に工場が林立し、線路の直上に、両側の工場を結ぶように配管が通されているようなところを通りますので、まるで工業地帯の貨物専用鉄道の様相。

本吉原に到着しました。
ここで上り列車と交換。

向こうも7000系車両の1両単行。

駅名標のフォントが渋いですね。国鉄時代のフォントでしょうか?
比奈駅では、もう使われなくなった貨物列車用の側線がそのまま残されていました。
JR2012年ダイヤ改正岳南鉄道乗り入れの貨物列車が廃止されて約9ヶ月。
これらの遊休設備もそう遠くない将来、撤去されて貨物列車が走っていたような事実もわからなくなっていくでしょう。
岳南富士岡には、機関車や貨車が留置されていました。

大変気になる存在ですが、とりあえず下車せずにそのまま乗車継続。
列車は工場林立地帯から抜け、住宅地の中を走るようになりました。
東海道新幹線の高架の下をくぐると、終点の岳南江尾。
ここまで乗車した乗客は、私を含めわずか3名。
他の2名も、どうやら鉄分濃厚な様子。
雨はますます強く降ってきました。
車内から外へ出るのもためらう程ですが、駅の外へ。

駅舎の入り口開口部の上には「岳南江尾驛」と表記されています。

旧字体の驛を使用するぐらいですから、いつごろの建設なのでしょうか。

広い構内の真ん中にホームがあって、その両側に電車が停車。
左側の緑色は、2両固定編成の8000系電車。
おそらく平日のラッシュ時などに使用されているのでしょう。
年末で休日ダイヤのこの日は、パンタを下げて留置されていました。
ここも、使われていない線路がありました。
かつては貨物列車の入れ換えなどに使用されていたのでしょう。
もう使用する見込みはないようで、架線も外されています。

↑線路の終端。
左の2本の線路が、転轍機で1本にまとまったそのすぐ向こうに住宅が建っているところを見ると、かつては、もっと先まで線路が伸びていたものと思います。


1449発46列車で折り返し乗車し、所要7分で到着の岳南富士岡で下車。
往路で、機関車を見た駅です。

電車からホームに降り立つと、屋根の下なのに水滴がびちゃびちゃ落ちてきます。
屋根へのお手入れが間に合わないのか、雨漏りが激しい。

↑ED40-3、ワム80000、ED29ー1などが見えます。

↑ワムの反対側にいた機関車。表記は501とありますが、ED50-1。

↑左側:ED40-3、右側:ED29-1。

↑屋根付きの車庫には左側:7001と、右側:ED40-2。

岳南富士岡1510発、45列車が豪雨の中をついて到着・発車していきました。

↑手前:ワム380128、奥:ワム380411。
2012年3月まで、岳南鉄道線で紙の輸送に使用されていたのでしょう。

↑ハワムと表記されているので、パレット荷役が可能なタイプですね。
ロール紙のようなものを運ぶには、パレットを使用しないといかにも荷役がやりにくそう?

岳南富士岡駅の駅舎。
竹取物語」発祥の地と言われる竹採塚と竹林が比奈駅の近隣にあるとのことで、当駅舎にかぐや姫が描かれているのでしょう。

岳南富士岡1526発、48列車に乗車。7000系の7002型電車。
この列車は途中の各駅から、少しずつ乗車がありました。
閑古鳥の往路の電車とは異なり、1両単行に二十名以上の乗車で、吉原駅に1540着。


再びJRに乗車。これより帰宅の途につきます。

吉原1547発797M。211系3両。
東京からの接続を受けない三島発なので余裕で着席できました。
外は分厚い雨雲のせいで薄暗く、窓ガラスに車内の光が反射して車窓がみづらい次第。
静岡1627着。

静岡では、到着ホームの反対側に停車していた浜松行きに乗車。
興津発でしたが、313系+211系の6両編成で混雑していたのは編成中ほどだけ。
先頭車両まで行けば余席たっぷりでした。
静岡を1629発795M。
外はますます薄暗い。車窓はあきらめ、持参の文庫本に目をやりました。
途中の金谷駅では、大きなカメラを持った撮り鉄さんが何人も乗車してきました。
大井川鉄道で何かいい被写体が走っていたのかな?
浜松1742到着。
浜松では、米原行の新快速に接続しています。
ここで着席できるかできないかで大きな違いがありますので、座席探しが最優先で、列車の写真は無し。
幸いにして着席できました。
浜松1752発5353F。313系6両編成。
もう車窓は完全に真っ暗。
この先18きっぷで地元の最寄駅まで目指すと、浜松〜米原〜大阪と乗り継いで、23時半頃にJRの最寄駅に到着です。
乗車時間はとても長いですが、乗換が米原と大阪の2回だけというのは驚きなところ。
しかし、名古屋で下車して近鉄に乗り換えると、22時すぎには近鉄の最寄駅に到達できるので、結局名古屋で近鉄に乗り換えました。

名古屋2000発70列車。
近鉄乗車で4000円の出費は余計でしたが、これまで普通列車の転クロやロングシートにばかり着席していましたので、アーバンライナーのDXシートはとても快適でしたね♪
缶チューハイのロング缶を2本も空けちゃいました。
この先、名古屋〜大和八木〜橿原神宮前〜尺土〜最寄駅と乗り継いで帰宅しました。


以上で年末年始の乗り鉄記は終了です。
長文駄文にお付き合いいただき有難うございました。