タビテツ関東平野外周編その7 関東鉄道竜ヶ崎線

取手駅橋上コンコースの駅そば店で昼食を取り、JRの改札へ。
もう11時30分を回っているというのに18切符に入鋏してもらい、入場。

取手11時41分発、3365M特別快速土浦行き。
特快といっても、ここから以北は各駅停車。
取手を発車すると、次の藤代までの間にデッドセクションがあるので、先頭車で前望。

しかし新型電車のE531系は、415系のように車内灯が消える事もなく、セクションをあっさりと通過し、私は藤代の次の佐貫で下車。
佐貫で橋上コンコースの改札を出、階段を降り、駅前ビルの脇の路地を通ります。

路地をドン突きまで進み左へ入ると、

竜ヶ崎線の改札口にたどりつきました。

ひっそりと立地していて、まったく目立っていません。
この立地に、ローカル私鉄という雰囲気が色濃く出ていますね。
駅ビルの裏手にひっそりと1面1線の乗り場があり、ここより乗車です。

佐貫11時53分発、31列車竜ヶ崎行きは1両単行。
車両番号は2001番。
このような立地の場合、車両も他社の中古だったり、その鉄道会社の車両であっても何十年と使い込んだ年代物だったりするのですが、見た目は新しい。
車内も3扉ロングシートで、先ほど乗車していた常総線の車両と違いがよくわかりません。
竜ヶ崎までわずか4.5km。
佐貫を発車し、左カーブで南東へと向かうと、竜ヶ崎駅までほぼ一直線。
唯一の中間駅入地駅は1面1線。
駅周囲の住宅の裏庭みたいなところに立地しており、この雰囲気もJR、しかも幹線ではなかなか味わえません。
藤代発車後わずか7分で竜ヶ崎に到着しました。

駅前にはあまり広くないもののタクシーおよびバス乗り場があり、関東鉄道のバスが列車到着に合わせて出発していきました。
これもいかにも私鉄駅前といった雰囲気。
駅の隣には、車庫とバラックのような車両整備工場が隣接しています。

車庫といっても、わずか2両停車しているだけ。
たった今乗車していた1両を含めても合計3両。この3両を日や時間帯によって編成両数や使用車両を変更しているのでしょう。
折り返しは12時05分発、34列車佐貫行き。往路と同じ車両です。
この列車に、座席がほぼ埋まる程度に乗客が乗車していました。
もう少しこの駅前を散策したかったものの、34列車に乗車しました。

復路は、この車両を観察。
近年の電車や気動車の運転台は、先頭車の進行方向左側最前部に設置されています。
しかし竜ヶ崎線の車両については、竜ヶ崎側の運転台は、進行方向右側に運転台が設置されています。
佐貫、入地、竜ヶ崎の3駅とも、同じ側にプラットフォームがあるからです。

(↑竜ヶ崎側の運転台)

(↑佐貫側の運転台)
極めて合理的なことだとは思いますが、竜ヶ崎線に特化した仕様なので、他線に転用しにくいデメリットも。
また、運転台には、通票のキャリアが置いてありました。
竜ヶ崎線は非自動閉塞の一種であるスタフ閉塞を採用しているからです。

革袋の部分を目を凝らせて見るも、穴の見える部分が反対向きに置かれていました。
竜ヶ崎線の通票の穴の形状は、一般的な丸、三角形、四角形、楕円形の穴ではなく六角形のヘソ状の出っ張りと聞いたことがあり、それを見て確かめたかったのですが叶いませんでした。残念。
12時12分、佐貫に到着。


ふたたびJR常磐線に乗り換え。
列車が来るまでの間、風の当たらないコンコース内で待っていると、こんな掲示がありました。

内房へ行くべきところを、常磐線茨城県南部・龍ヶ崎市と間違えるのだろうか??と不思議なところですが、現にこのような張り紙がある以上、間違える人が少なからずいるのでしょう。
次の列車は12時22分、土浦行き。
これに乗ると土浦で降ろされますから、もう一本待ちます。こんなことならば、竜ヶ崎で散策できたな。
仕方ないので、次の列車を待ちました。
次は12時42分発、1371M勝田行きに乗車。
E531系のロングシート部に座っていると、ここまでの疲れか、眠たい。
列車の適度な揺れが心地よいらしく、眠気に作用してきました。
友部辺りまで、ウトウトしていました。
偕楽園千波湖を車窓に見ると、もう水戸。
列車は勝田行きなので、このまま乗っていればよいところを敢えて下車。
乗換の際に、コレ↓が見えたので、わざわざ上り上野方面行きホームへ駆け足で移動。

こんなところにいるのは貨物の運用ですね。
運用の事はくわしくないのですが、北斗星カシオペアの運転本数を考えると、EF510の500番台って貨物の運用のほうが多いのかな?
青いカマを眺めたあと、またもやホームを移動し水戸14時10発、559M高萩行きに乗車しました。

これは、415系1500番台電車が使用されているので、たった一駅だけですが、乗り換えたのです。
しかし、たった一駅。
国鉄車の雰囲気をあまり味わえないままにたった6分で勝田に到着し下車しました。

勝田の電留線にはジョイフルトレインの「ゆぅ」がいました。
実物を初めてみました。
「ゆぅ」を見た後は、ひたちなか海浜鉄道のホームへ移動します。