岡山方面へ (井原鉄道、水島臨海鉄道、和田岬線)

3月17日に、青春18きっぷを利用して、岡山付近の鉄道路線を乗車してきました。
私の自宅最寄のJR駅より422Tに乗車。221系
(和)高田駅で1309T快速JR難波行きに乗換え。221系でした。

この列車はダイヤ改正前まで103系・201系の6両編成だったはずなので、運用が変わったのでしょう。
天王寺4108M関空紀州路快速に乗換えて大阪へ。
この日から福島駅にも快速が停車する事に。
環状線の快速の停車駅が近年増加傾向で、だんだんと快速っぽくなくなってくるなぁ。

大阪で3023M新快速播州赤穂行きに乗車。
新鋭225系。

安全構造の見直しでいかつい顔つきで、運転台の窓も小さくなり、前望もやりにくくなってしまった。
12両編成の先頭1号車に乗り込んだのだが、結構な混雑。
私のこれまでの経験からすると、混んでいる新快速でも、大阪駅で階段から遠い先頭車に乗れば、三宮では座れる事が多いのだが、この日の新快速は春休みの旅行客といったいでたちの人が多く、結局姫路まで立ったまま。
幸い、先頭だったので前望は楽しめましたが(笑)


相生到着。
降りたホームの向かい側には、1311M岡山行きが停車しているはずなのだが、なぜか姿が見えず。案内放送も特になし。
ホームは乗換客で混雑。

待っている間に、3番線には上り貨物列車が2本も立て続けにゴウゴウと通過。
9時43分頃、遅れの1311Mがようやく到着。
115系7両で、3両:湘南色セミクロス+4両:黄色の転クロ車。
私の列の目の前にはあいにく湘南色
仕方ないのでボックスシートに座るも、4人が座り窮屈。
同じ列車なのに、座席のレベルがこうも違うと面白くない。
エンド交換が済んだらすぐに発車するのかと思いきや、赤穂線の上りと、さらに赤穂線下りとまで接続をとって、10時過ぎ、約30分遅れでようやく発車。
窮屈なボックスシートなれど、前日までの仕事疲れと今朝いつもよりも早く起床なので、睡魔におそわれ、せっかくの船坂峠越えの記憶が残っていない。
約30分遅れのまま岡山到着。

岡山駅の立ち食いうどんで、アンパンマンしおかぜを見ながら腹ごしらえ。
何度かこのラッピングを見ているけど、毎度毎度感心するばかり。
ポケモンジェットに匹敵する秀作?

黄色の115系に乗り、伯備線直通の電車で清音まで移動。
倉敷から伯備線だが、伯備線に入った途端、カーブだらけ。
このまま新見、伯耆大山まで乗車したい衝動に駆られるが、悪魔の囁きを振り切って清音で下車し井原鉄道に乗換。


清音駅周囲はひなびた雰囲気の2面3線駅。
乗換がない限り、まず降りる事がなさそうな雰囲気。
だけど、だからこそ駅前をぶらついてみるのも面白そうなんだけど、乗換時間がわずか4分ゆえにそんな時間はとてもなく、いったんJRのラッチ外へ出て、井原鉄道に移動。
島式ホームに無理矢理据え付けられたような、いかにも3セク線っぽい出札・改札口で、「かみべ駅まで1枚」と言えば「かんなべ駅です」と訂正され、鉄道マニアにあるまじき間違いをやらかしながら乗車券を購入すると、わずか1両のディーゼルカーはもう出発でした。

井原鉄道は初めての乗車。
山陽新幹線山陽本線と比較的平行した位置に敷設されているけれど、赤穂線呉線のように山陽本線から直接乗り入れがある訳でなく、東西移動のバイパス線としての役割は薄そう。
陰陽連絡としての性格も持ち合わせていない路線なので、平成11年に開通して以来、興味はあれど、どうにも利用する機会がなかったのです。
なので今回、18切符の消化でムリヤリ乗車してみました。
この路線は、全線が築堤や高架橋で構成され、地方ローカル線としては破格の構造。
線形がいいので、みるみる加速してディーゼル普通列車とは思えない走りっぷり。
近年、運行コスト削減のために最高速度を下げたらしいですが、それでも速い。

それでいて、軌道がしっかりしていて揺れないもんだから、岡山駅で購入したままかり寿司をこの車内で食べたら、睡魔が襲ってきて、舟を漕いでしまいました。
(↓上半分:さわら寿司、下半分:ままかり寿司)

せっかくの初乗車区間なのに勿体ない。
そうこうしている内に神辺駅に到着。
この列車は日に3往復しかない福山直通の一本。
乗務員が交代しただけで、そのまま福塩線に直通し福山到着。


福山から倉敷まで移動。
笠岡駅付近では港と瀬戸内海が見えます。
山陽本線は須磨から尾道まで海が見えないと思っていたので、理解不足でした。*1
倉敷で下車。
さすが一大観光地だけあって、駅はかなりの人出。

水島臨海鉄道倉敷市駅へ移動。
これまた初乗車の線区になります。
山陽本線を東上西下する時、倉敷で発車するばかりのディーゼルカーを何度も目にしており、気になる路線ではありました。

移動すると、発車間際でゆっくりと車体や駅を見物する暇もなかったのです。
クリーム色に水色のラインが入った一見するとJR四国っぽいディーゼルカーは、それなりに座席が埋まった状況で14時16分に発車。

最初の停車駅、球場前駅は、倉敷マスカットスタジアムの最寄駅だと勘違いしていた駅でした。
この路線、工業地帯に至るまでは市街地を走る路線だけあって、条件の良さそうな路線で、路線の大半が高架橋となっていて、とても非電化鉄道な雰囲気ではありません。

途中の水島駅には、通票授器がありました。
ここから分岐する港東線はスタフ閉塞だそうです。
こんなものが設置しているのは、通過授受をするからなのですが、本当にそんな事をしているのでしょうか。
通過授受をしようと思えば、走行中に運転士が運転台から離れて通票を取りにいかねばならないため不可。ゆえに助士も乗務しなければならず、コストが厳しい中小私鉄にとって、大変な事。
停車するのならば、助士は不要なので、通票の授受が簡便に済むのですが…


列車は高架をS字カーブで地平に降りると、三菱自工前駅に到着しました。
列車はこの駅で折り返しせずに、空車のまま、さらに当駅より先にある倉敷貨物ターミナル駅へ回送で消えていきました。*2
さてこの駅、臨海工業地帯の真っただ中に設置されているだけあって、周囲は工場ばかりです。


民家や商店はまったく見えません。
この雰囲気、鶴見線大川駅名鉄築港線名古屋駅に似ています。
降りた乗客も私を含めわずか2人で、もう一人も鉄分濃厚な人のようです。
土曜日だから工場も操業していないのかどうか、トラックや商用車などもあまり走っていません。
結局、折り返し列車にも通勤客や用務客は乗って来ず、まともでない旅客2人がそのまま折り返した形となりました。

倉敷より大阪を目指し東へ移動。
倉敷から乗車した播州赤穂行きは、115系でもモハユニットが3500番台の転クロ車、両端クハは300番台のセミクロスシート車。
このようなチャンポン編成なのに、体質改善事施工色を塗装しているので、ぱっと見ただけでは全車転クロ車かと間違えそうで、極めて紛らわしい。
クハだけでも湘南色なり瀬戸内色なりにすべき?


倉敷では座れなかったものの、岡山でモハの転クロに座る事ができました。
掛け心地がよいので、座るや否や睡魔が・・・。
日生ぐらいまでずっと居眠りしていたようです。

天和駅にさしかかると、とても珍しい車両が見えました。
特大貨物用の貨車であるシキ180です。
変圧器と思しき構体を積んでいましたので、隣接する三菱電機の工場から出荷でしょうか。


播州赤穂で新快速に乗換え、神戸まで乗車。
神戸で一駅戻り兵庫へ。
ここで和田岬線に乗車しました。
和田岬線は初乗ではなく、十数年前、非電化のキハ35+キクハ35の珍編成時代に乗車しました。
それ以来の乗車です。

車両は青色103系の6両。
ほぼ和田岬線専用車両ですが、かつての車両のように、座席がほとんどないオハ64や、エンジンを取り外したキクハ35のような、他所では見られないような特殊な車両ではなくなりました。

和田岬駅へはわずか4分の運転時間。
この日は土曜だったので、周辺の三菱の工場は休みだったのでしょうか。

乗りこんでくる乗客は多くなく*3、あっさり折り返し。
兵庫へ戻ると快速に乗車。
このあと、大阪〜新今宮〜高田〜最寄駅と乗り継いで帰宅しました。


【この日の旅程】
最寄駅→(422T)→655(和)高田658→(1309T快速)→737天王寺740→(4108M関空快速)→757大阪
大阪800→(3203M新快速)→928相生933(実際には約30分遅発)→(1311M)→1039岡山(実際には約30分延着)
岡山1141→(1827M)→1207清音1210→(1325D・294D)→1322福山1329→(442M)→1410倉敷
倉敷市1416→(36レ)→1442三菱自工前1455→(46レ)→1521倉敷市
倉敷1531→(450M・1924M)→1705播州赤穂1706→(3292M新快速)→1817神戸1819→(203B)→1821兵庫1835→(541M)→1839和田岬1848→(542M)→1852兵庫1901→(820T快速)→1937大阪
大阪1941→(1605レ)→1957新今宮2009→(1486K・1486T)→2052高田2055→(487T)→最寄駅

*1:赤穂線経由ならば相生−西相生間や日生でも海が見えるのですが。

*2:14時55分に発車する当駅始発の46列車も倉敷貨物タ駅より回送されてきました。

*3:だけど、少しはいました。20〜30名?