平成24年3月ダイヤ改正ネタ JR西日本エリア
来春のJR各社ダイ改概要がプレスリリースされましたので、個人的に気になるポイントをピックアップしてみました。
(1)紀勢西線特急関係
◎オーシャンアロー、スーパーくろしお、くろしお、の3種類あった列車名が、くろしおに統一。
名称統一は当然か。
鉄道マニアは理解できても、一般人にはわかりにくいです。
◎287系新車投入。
287系を使う列車のダイヤ概要が発表されているので、現行ダイヤと比較してみたところ、ほとんどの列車でスピードダウン。
くろしお7号が1分のスピードアップ以外は、3〜12分のスピードダウン。
やっぱりな、というのが正直な感想。*1
対象列車の停車駅の増減や、ダイヤの構成など詳細まで分からないので一概には言いにくいのですが、今時スピードダウンだなんて、みっともない話だと思うのですが・・・。
今回は白浜発着列車が置換えの対象ですが、白浜以南線形が悪くなる新宮発着列車にまで287系が投入されたら、相当に所要時間が延びるんじゃないかな。
(2)特急はまかぜ、スピードアップ
上記のくろしおとは対照的に、こちらはスピードアップです。
最小4分〜最大15分の時間短縮。
2011年3月改正において、線形改良とキハ189系新車に置き換わった割にはスピードアップしないので、「?」だったのですが、やっとスピードアップしたのですね。
兵庫県など地元がカネを出しているんだから時間短縮しなければ、地元が納得しないだろうしね。
(3)アーバン区間に225系新車投入
阪和線の快速が223と225に統一との事ですが、1+2列の座席配置なので座席数は間違いなく減ります。
極端な話、103系のほうが座席数は多い。
103系や113系で4両や6両の電車が、223・225系の8両になれば座席は増えるかもしれません。
しかし、朝夕のラッシュ時は8両で走っているだろうから、日々の通勤で電車を利用している人からすれば間違いなく座席数減のはず。
着席ニーズを考えると、223・225系への置き換えはサービスダウンだと思います。
紀勢本線和歌山−紀伊田辺間から113系が撤退しましたから、これまた然り。
その反面、新車投入で速度アップは喜ばしいですが、座席減を考えると功罪相半ばといったところでしょうか。
福知山線からも113系&221系撤退・225系に置き換えとの事ですが、私の認識不足なんですけど、まだ113系がいたんですね。
こちらの225系は2+2列座席配置の東海道山陽本線タイプのはずですから、純粋にサービスアップでしょう。
(4)アーバン区間の他線区
◎大阪環状線
・環状線は福島に快速停車。
・データイム環状線−桜島線直通とりやめ。
◎関西本線非電化区間・草津線
・亀山での名古屋方面との接続改善で時刻変更。
・これに伴い関西線が全体的に時刻が変わるので、柘植で接続する草津線も時刻変更。
◎片町線
・京田辺発着の始発繰り上げ、終発繰り下げ。
・データイムの長尾−松井山手の運転取りやめ。
長尾駅は折返しのしにくい配線なので*2、ダイヤが乱れた時に大変そう?
◎奈良線
・木津での片町線、関西本線加茂方面との接続改善のため、終日にわたり時刻を変更。
・本数は快速普通とも概ね変更なし。
◎姫新線
・試験増便終了による本数減。
・姫路−播磨新宮は微減にとどまるものの、播磨新宮−上月は3往復減。
(5)北陸本線は小改正。
・滋賀県長浜−近江塩津で一部時刻修正と下り1本増発。
・521系が富山まで進出するようです。
と言う事は、輸送力減少(従来車3両→521系2両)でしょうか。
その他は発車時刻の微修正等々。
・日本海ときたぐにの廃止。
(6)岡山支社は小改正。
・津山線の岡山−法界院間のひと駅だけの小運転列車が3往復廃止。
・その他は津山線、吉備線では「お客様に利用しやすいダイヤに変更」とあるので、詳細は不明なれど時刻の修正か。
(7)広島支社管内は後ろ向き。改正ならぬ改悪。
◎山陽本線
・西条−広島−岩国の夕ラッシュ時の快速は全廃。朝ラッシュ時の快速のみ残存。
・広島−岩国−柳井−徳山間も区間減便あり。
◎可部線
・夕ラッシュ時に設定されていた快速3本が全廃し緑井行きに変更。
◎呉線
・快速の停車駅変更(天神川停車とりやめ、海田市・吉浦停車)と本数増(2往復)。
・データイム普通本数減(2.5往復)。
◎芸備線(備後落合−三次)・福塩線(府中−三次)・小野田線・山陰本線(長門市−益田−小串)
・各線ともデータイムの本数減。ただでさえ本数が少ないところを、さらに間引き。
芸備線5.5時間、福塩線は7時間、小野田線本線区間で4時間強、長門本山支線に至っては11時間も間隔が開く。
もはや、高校生のためだけに運転すると言っても過言ではないような状況へ。
乗り鉄派からすると、極めて使いづらいダイヤになりそう。
(8)新幹線
◎東京−新大阪の、定期のぞみは全てN700系化。すなわち山陽直通のぞみもほぼN700系化か。
◎ひかりレールスターを、みずほ・さくらに置き換えて直通運転増。
みずほはもっと増えるのかと思っていたら1往復増だけなのですね。
◎新大阪−博多のひかり1往復、岡山→広島のひかり片道1本設定。
特に前者は通過駅がわずか5駅*3でまさに「ひだま」。
◎東京−岡山の、のぞみ停車駅変更および本数増。同区間のひかり廃止。
◎「ひかり、こだまの設定を見直し」とあるが、詳細は不明。
・ひかりレールスターをさくら・みずほに置き換える事による本数減。
・レールスター用700系8両をこだまに転用すると、100系車両4〜6両から輸送力過剰になるために、こだまの本数減が考えられるかと。
以上、全てではありませんが、独断と偏見でピックアップしてみました。
詳細が記載された時刻表3月号の発売が待ち遠しいところ。