渡道(7)1月1日その2 車窓から釧路湿原 釣り人により緊急停車

釧路駅の自動改札を通りすぎると駅弁の立ち売りのおじさんがいます。
駅弁各種を眺めると「かきめし」がありました。
さきほど厚岸で購入できなかったので、製造業者は異なりますが購入しました。


釧路駅13時20分発4736D、摩周行きに乗る事にします。

4736Dの釧路駅発車少し前、ワンマン列車の運転士が案内放送の際に、オルゴールが鳴ってから案内放送が始まりました。
そして案内が終わるとまたオルゴール。
国鉄時代の特急列車で聞けたあのオルゴールです。
まさか鈍行のキハ54でこれが聞けるとは思わなかったので驚きました。
ただ、オルゴールが最後まで流れなかったのは特急、普通を問わず共通のようですね(笑)


13時20分、出発。
しばらく釧路の市街の中を東進し、東釧路釧網本線に入り北上となります。
遠矢駅を過ぎると線路は湿原の中へと入っていきます。
車窓の左側には昨日みた釧路湿原を再び見る事ができました。
すぐ近くまで行った岩保木水門も見えます。

ここを過ぎると平行する道路は、次の釧路湿原駅(細岡展望台のすぐ近く)までありません。
道路から見る場合と列車から見る場合を比較すると、列車から見る方が車窓的にはよさそうな場所を通るようです。
遠矢駅と釧路湿原駅の間で突然急ブレーキで停車。
エゾシカでも出てきたのか!?と思って外を見ると、線路際に釣り竿を持った男がいました。
どうやらこの男が直前横断をしたために非常ブレーキを取ったようです。
31日に湿原内をクルマで移動したときにも、あちこちで釣り人を見かけました。
線路の左手には木立を挟んで釧路川が見えますので、ここでヤマメでも狙っていたのでしょうか。
滅多に列車が来ない釧網本線ゆえに、この男は油断したのでしょうか。
何にせよ列車の往来には気をつけないと…
運転士が無線で列車指令と何やら連絡を取り合い、しばらくしてから発車。


塘路駅では数年前に、駅前のYHに宿泊しました。
今も野鳥観察用展望テラスは変わらず健在のようです。

塘路駅と茅沼駅の間は、平行する道路もなく、釧路湿原の景色は列車が独占です。
川の蛇行を観察できるほか、エゾシカの姿も見る事ができました。
次の茅沼駅は、駅の西側にタンチョウヅルの営巣地があります。
数年前はここでタンチョウを見ましたので、今回もいれば途中下車しようかと思っていたのですが、あいにく一羽もいません。残念。
次回渡道の機会があれば、ノロッコ号釧路湿原の景色を楽しんでみたいものです。


茅沼の北辺りで湿原から抜けました。
標茶でまとまった下車があり、さらに3駅進むとこの列車の終点摩周駅に、先ほどの急停車の影響により数分遅れで到着しました。
【以下続く】