12月4日(5) 浜坂→鳥取 キハ121系に初乗車

12月4日(4) かにカニはまかぜ キハ181お名残り乗車 その4 - mayutsuba-railwaysの鉄道と旅行の徒然草→これの続きです。

浜坂駅で、かにカニはまかぜを下車し乗り換え。
特急の到着した1番線から地下道を渡って3番線に移動。
鳥取行きの普通533Kに乗ります。
ホーム上の行き先案内は、LED式ではなくパタパタ式(正式には反転フラップ式)です。

以前は各地でよく見られましたが、印刷されているプレートの分しか行き先が表示できないので、パソコン上で行き先を自由に設定しやすいLED式やLCD式に交換されつつあります。
「今度の発車は」という表記がフォントも含めて実に味があっていいのですが、いつまで残るでしょうか。


車両はキハ121系の1両単行ワンマン運転でした。

121系・126系シリーズは登場してかれこれ5〜6年になりますが、これまでも見る事はあっても乗車することはなくて初めてです。
国鉄型の武骨な雰囲気とは異なり、いかにも現代風な車両ですね。
外観は、ステンレスの銀色に、切妻で裾絞りがなく、パネルを組み合わせたプレハブ建築のような車体で実用本位という感じでしょうか。
車内はボックスシートがかなりたくさん並んでいますね。

地方都市のディーゼルカーは朝夕のラッシュ対応のために、2+1列の座席配置であったり、ロングシートを多用されていたりするのですが、この車両は2+2列のボックスシートばかりで、乗降で混雑する車端部すらロングシートがなかったのは意外でした。
座席に座りましたら、どうにも座り心地が良くない。
座布団の上にお尻だけが乗っていて、太ももはしっかりホールドされていない様子。
キハ40などのボックスシートと比べても、座布団部分の奥行が短いような気がします。


浜坂を発車。
加速は良いです。
450馬力の強力エンジンが車体を引っ張っていくような様子。
エンジンが換装されてやや馬力が強くなったとは言え、どうにも鈍い加速のキハ40よりも加速が鋭い。
さすがは新しい設計の車両ですね。
しかし、せっかくの高加速も、この区間の線形がイマイチで最高速度も低いのでしょう。
バリバリと本領発揮して走行している感じではなさそう。
そうこうしている内に睡魔が襲ってきまして、つい居眠りをしてしまいました。
目を閉じたり開けたりしている内にもう鳥取の一つ手前の福部まで来ていました。
ここから鳥取までは坂道を転がっていきます。
途中にはスイッチバック式の滝山信号場があります。
近年、時刻表を見る限りではこの信号場での交換が設定されていないようですので、関西本線の中在家や石北本線の常紋のように、ここも棒線化されて実質上の廃止かと危惧していたのですが、信号機が生きていました。
待避線側の信号機が正面を向いて設置されており、ちゃんと赤が点灯していました。
しかし、レールを見る限りでは完全に錆びついており、待避線へは入線していなさそう。
篠ノ井線のように、特急も普通も貨物も相当な密度で設定されているような路線とは異なり、短い編成の普通が1〜2時間に一度しか走らないような当区間において、スイッチバックの信号場でわざわざ交換させるような、効率の悪いダイヤを組む必要がないからでしょう。
現代はスイッチバック受難の時代でもあります。

【12月4日(6)に続く】