12月4日(3) かにカニはまかぜ キハ181お名残り乗車 その3

(その2からの続き)

和田山から山陰本線に入ります。
和田山駅といえば、牛肉の駅弁があることで有名です。(名前は忘れました)
以前から食べてみたいと思いつつも、和田山駅をいつ通ってもホーム上の駅弁売店は閉まっていてばかりで買う事が叶わず、ほとんど諦めていたのですが、この日は売店が開店していました。
しかし、かにカニはまかぜ号の停車時間はわずか1分。
買いに行こうにも、時間が短すぎるので諦めざるを得ません。
この先も単線区間ばかりなので、どこかの駅での長い停車時間を少し和田山に分けてほしかった…


お食事中の方にはちょっと尾籠な話ですが。
和田山発車後、トイレに行きました。
2010年11月7日の当ブログに書き込んだように、かつてのトイレは垂れ流し方式だったのですが、さすがに循環式でした。
ヒラヒラの下に線路は見えません。
なぜ循環式と言い切れるかは、トイレ入り口の横に循環式トイレ制御装置と記述された小さな箱が設置されていたからです。
また、水を流したら青い薬液入りの水が流れていきました。これも循環式トイレの特徴ですね。


さて、この辺りでも例の速度簡易計算法にて速度を測ってみます。
和田山〜城崎間は線形はそんなに悪くないようで急カーブもなく、どうやら時速90〜100キロは出しているようです。
駅間はいいのですが、駅がですね、播但線のように1線スルーになっておらず、Y字型の両開き分岐にて速度制限がかかります。
駅の手前でブレーキがかかり、駅構内は時速45〜60キロ程度で通過、駅を抜けたらエンジンを吹かして加速、とどうにもまだるっこしい限り。
単線区間の高速化には1線スルー化は欠かせない、と感じます。


豊岡駅のひとつ手前、国府で停車しました。
長谷以来、久々に運転停車です。
5分ほど待つと、5044M特急きのさき4号京都行きが通過していきました。
かにシーズンの書き入れ時なのにわずか4両。増結はしないのでしょうか。


豊岡に停車しました。
さすがは但馬エリアの中心駅であり、結構下車がありました。
私の斜め前に座っていた姫路からの女性も当駅で下車しました。
また、私の前に座っていてブラインドを上げたり下げたりして私の車窓観賞の邪魔をした姫路からの老夫婦も同じく下車しました。
きっとこの方たちは、かにカニはまかぜがなければ定期のはまかぜ1号まで待っていたことでしょう。
まさに兵庫県内たる播磨と但馬の流動を示す一例ですね。

(↑今もこの駅名標は残っているのでしょうか?)


列車は円山川の右岸を走り、玄武洞駅を通過するとほどなく城崎温泉に停車しました。
さすがに城崎です。
かなりの乗客が降りました。
私も降りて温泉巡りにでも行きたくなる衝動がありましたが、それはこらえて引き続き乗車です。

(以下、その4に続く)