足尾銅山観光でアプト式

通洞駅から徒歩5分、足尾銅山観光にきました。
閉山となった銅山を活用した施設です。
入場券を買って順路を行くといきなり驚きました。
トロッコ列車に乗るんです。

発車するとお尻の下から伝わってくる感触が実にゴツゴツします。
クッションなんてまるで効いていない感じ。
まさにトロッコです。
前を見ます。
すると、向こうが急勾配になっています。
ただ、この急勾配だと粘着方式の鉄道を敷くのは無理じゃない?
と思ってレールとレールの間をよく見ますと、なにやらもう1本何かが見えます。

もしやアプト式になっているのか?
そうです。アプト式となっているのでした。
どうもこの急勾配のために専用の機関車を先頭に連結していまして、平坦区間にさしかかると機関車を外しているのです。
機関車を外してもどこかに動力源があるらしく、無線で運転されるようです。

↑の写真は無人の客車を乗り場まで回送しているところです。


さて、機関車を外したトロッコ列車は通洞坑に入ります。

空気がひんやりしています。
天井から滴ってくる水滴も冷たいです。
ロッコが止まり、降ろされますと、あとは徒歩での見学です。

・坑内のトンネル総延長は約1200㎞。
・江戸時代は手掘りだったが、時代が下ると削岩機やダイナマイトが使われ能率のよい掘り方ができるようになった。
・江戸時代は足尾で採れた銅で、寛永通宝などの銅銭を足尾の鋳造所で造っていた。
・坑内に鉄道が敷かれ鉱石の運搬に供されるようになったのは明治18年


こんな展示内容でした。
坑内の見学が終わると地上へ出、またアプト式のトロッコに乗れるのかと期待しましたが、残念ながら階段を徒歩でした。トホホ。