トンネル駅その3−2 土合駅 階段を登り地上を目指します

これから土合駅の改札口を目指します。
ホームから地上まで、462段もの階段があるのですよ。
階段の手前に立って上を見上げます。


ポツンと明かりが見えますが、小さなひとつの点でしかありません。
これが終点だとして、あんなところまで行かないきゃならないかと考えると階段を登る前からしんどくなってきます。
実は、さきほど湯檜曽で下車した上り列車で、当駅(の上り線・地上ホーム)を通りすぎています。
日頃の運動不足を考えると、地上ホームから階段を降りて地下ホームを目指す方法もあったのですが、それでは意味も価値もない。
当駅の真髄は階段を登るところにあります。
千里の道も一歩から。
とにかく登らないことには出口は近付いてきません。
意を決して第一段から登り始めました。

しかし、登ってみると、意外としんどくないのです。
5段ごとに平らな踊り場があり、踊り場だけですが、足にかかる負荷が軽減されるのです。
その1で紹介しました筒石駅は、踊り場がなかったため、段数の割にけっこうキツかったんですよ。
踊り場って結構重要なんだなと思い知らされました。
踊り場の一部にはベンチまで設置されています。
しかも、10段ごとに、数字が振られていまして、どこまで到達したのか、一目でわかるようになされています。
至れり尽くせりですね。


一番下からおよそ5分でちょうど中間点に到達です。
わざわざ「ここが階段の真ん中です」と書いてあります。
ヒィヒィ言いながらさらに登ること約5分、やっと登りつきました。

振りかえって下を見ます。
「こんなん、よぉ登ってきたなぁ」と感心するぐらいに長い階段です。
一番下もかすかに見えるだけ。


ここから先は駅舎までの通路と少々の階段があるだけです。
ここで、年配の方が主体のツアーの団体客とすれ違いました。
あの方たちはどうするのでしょう。
もしも一番下まで降りてまた登ってこれるのでしょうか。
歳が歳だけに無理な人もいるのでは?
この団体客以外にも、個人客で当地の体験に来た方もいるようで、階段の途中で結構すれ違いました。
たぶん、クルマで来てクルマで戻るんでしょうなぁ。
本数が少なくて不便ですが、やっぱり電車で来なきゃね。

やっと駅舎に着きました。
駅舎の外に出ますと、太陽が明るいですね。
そして、土合駅といえば山小屋風の三角屋根の駅舎が有名ですが、何やら足場が組まれています。改装工事でもしているのでしょうか。


ここで一息つきたいところですが、ゆっくりしていられません。
電車の時間がせまっています。
先ほど下り・越後湯沢行きで土合に着いた時間が11時51分、上り・水上行きの発車時間が12時26分。
本数の極めて少ない当区間において、めずらしく乗継ぎの時間が良いのですよ。
駅舎の撮影もソコソコに上りホームに行きますと、もうすぐ電車が来るところです。
乗り損ねたら最低でも1〜2時間待ちなのでアブナイところでした。