トンネル駅その3−1 土合に着きました

続いては湯檜曽からひと駅新潟方向へ移動した土合駅です。
モグラ駅」として各方面から何かと取り上げられる機会の多いこの駅。
タビテツ派の私としては今までほったらかしで、ぜひ体験してみたい駅です。
これまでは、降車せずに通りすぎただけは何度かあるのですが降りるのは初めて。

さて湯檜曽で越後湯沢行きの普通電車に乗り込みますと、本数僅少の閑散区間のはずなのに、三連休だからか結構乗客がいます。
そして乗り込んで約5分。土合に到着しました。
すると、私以外にもここで降りる客が結構います。
おそらく10名以上はいたでしょうか。
逆に、土合から乗った人もいました。
どうも好事家が多いようですね。(そんな自分も好事家。人の事をとやかく言えませんが)



重たそうな登山用のリュックを抱えた人もいます。
最近は谷川岳へのアクセスは上毛高原や水上などからのほうが多いそうで、当駅の地位は低下しているそうですが、ここを利用される方も少ないながらもいるのですね。


トンネル内のホームを観察します。
まず驚いたのは、配線。
かつては、乗降ホームのない通過専用の線路(→下り本線)があり、そしてホームに面した停車列車専用の線路(→待避線)もあったのですよ。
すなわち追い越しができたのです。
ところが今回降り立つと、かつての通過線に電車が停車し、ホームは簡易な造りなものが、かつての待避線の上に設置されていました。
かつて、上越新幹線が開通するまでは特急や急行が多数運転され、貨物列車も現在よりも本数が多かったに違いありません。
線路容量が逼迫していたであろうから、足の遅い普通列車や貨物列車が、後ろから追いかけてくる特急・急行を当駅で待避していたのでしょう。
ところが、新幹線開通以降、当区間は普通と貨物だけしかなく、追い越しの必要性もほとんど皆無となった今、待避線を廃止し配線簡略化(棒線化)することにより、ランニングコストの低減を狙ったものかと思います。