トンネル駅その2−2 湯檜曽(さて本題)

上越国境越えの時代背景を踏まえたところで、さて本題です。
湯檜曽駅は、先の書き込みでも記したように上り線はトンネル外の明かり区間です。
上り列車から降り立った私は、一段低い場所に建っている駅舎に続く階段を下りていきます。
階段の終点は三叉路になっています。
右に行けば駅の外(写真では左)、左へはトンネルの歩道(写真では右)が続いています。


歩道をまっすぐ行くと、向こうに何やら空間が見えます。
そうです。ここに下り線のホームがあるのです。
駅舎内からは階段を上ることなく、ほぼ水平、やや勾配がある程度でした。
ゆえに、筒石駅土合駅のように上下方向への移動はなく、トンネル内のホームへは出入りしやすい構造ですね。


この下り線のホームはトンネル内にあるのですが、下り線ホームの上野側を見ますと、ホームの終端のすぐ向こうに明かりが見えます。
これが、13kmもある新清水トンネルの入り口なのです。


そのいっぽう、反対側(新潟側)を見ますと、ホームの向こうは信号機が青い明かりを燈している他は漆黒の闇で何も見えません。
大都市の地下鉄などではトンネル内でも蛍光灯が灯っていて、真っ暗ではないのですが、向こうの闇は本当に闇です。


外の駅舎ですが、打ちっぱなしのコンクリートの外壁がきわめて現代的です。
その隣には、いかにも何かを撤去したようなスペースがあり、どうやらこの1年以内に建て替えたようですね。
以前の駅舎のほうが情緒があってよかったように思うのですが…