クハ103-1引退

クハ103のトップナンバーがついに引退だそうです。

私が大学生の頃(1990年代半ば)、環状線を毎日の通学で利用していて、その頃によくお目にかかりましたし、2005年より環状線利用の現在の通勤ルートに変わった際にもまだ健在でした。
最古参クハ103-1が組み込まれた8両編成の反対側先頭車は、103系の中では新しい車両である高運転台タイプのクハ103-806だったことも印象的でした。

ところが環状線に、103系の延命工事施工車&アコモデーション(内装)改造車が集中的に配置されるようになると、アコモが変わり映えしないトップナンバーは阪和線に転属となってしまい、それ以来乗車する事がなくなったのです。
しかし、阪和線に転属したら、6両編成の先頭車をクハ103-1と2で組成されるようになり、なんともマニア好みな事をやるな、と驚いていました。
しかし、昭和38年に製造された年代モノだけあって、ついにお役御免となることになったようです。
阪和線では、3月改正に向けて快速増発用225系を大量投入予定ですし、その反面、普通電車が減便となりますゆえ、103系も余剰は整理される方向となったのですね。
周辺の私鉄車両と比べてもどうにも古臭く、利用者の立場からすれば、いつまでこんな車両を使ってんねん!と感じていたものの、以前より何度何度も利用し、愛着(くたびれた車両に愛着というのも何だか変ですが)もありましたから、引退となるとやはり寂しいですね。
日本の高度成長に側面から貢献した車両ですから、願わくは、弁天町の交通科学博物館、もしくはJR西日本梅小路に作ると構想中の新博物館に保存展示してもらえたらな、と思います。