大垣夜行の思い出 その4

(5)グリーン車の話題 座席について
定期列車の大垣夜行には、グリーン車が連結されていました。
首都圏湘南電車には、ごく一部の例外を除きほとんどの列車にグリーン車が連結されていまして、大垣夜行も湘南電車の一員でありますから、当然の如くグリーン車が連結されていました。
しかしながら大垣夜行は急行型の165系

(↑1996.01.01 東京駅 サロ165-107)
近郊型の113系とは座席の構造が異なります。普通車も、そしてグリーン車も。
113系グリーン車(サロ111やサロ110)*1は、例えばサロ110だとシートピッチ970mm、フットレストなし、背もたれがさほど大きく倒れない簡易リクライニングシート、定員64名程度で、座席の質としては特急型の普通車とほぼ同等でした。

(↑2003.11.22 東京駅 サロ110-1231)
よって、「セミクロスシートの座席と比べるならば居心地はいいよね」というレベル。
それに比して大垣夜行の場合は、急行型のサロ165でしたから、シートピッチ1160mm、フットレスト装備、背もたれは大きくリクライニング、定員48名と、座席の構造がサロ110などよりもずっと上質でした。
ましてや、夜行列車でこの座席で一夜を過ごす訳ですから、ボックスシートとは雲泥の差であり、サロ110と比べてもやはり比べものになりません。

(↑2003.02.01 急行つやま キロハ28-103 サロ165の座席写真がありませんので、ほぼ同等ということでキロハ28のグリーン席写真です)
出自が優等列車用か、普通列車用かで、同じサロでもかように座席の質が異なった車両でした。
しかしながら、大垣夜行はあくまでも普通列車ですからグリーン料金も普通列車用のそれを適用されましたので、東京〜大垣だと1,860円で利用できました。
これが優等列車であったならばグリーン料金だけで5,050円+特急料金or急行料金もするので、料金の面からも乗りドク列車だった訳です。
さて、大垣夜行グリーン車のハード面については上記のようなものでした。


次回は、実際に乗車した際の事を記します。

*1:特急型・急行型サロからの改造車は除く。