タビテツ関東平野外周編その4 鶴ヶ城(2012/12/28)

会津若松を下車後、少し観光を。
若松といえば、幕末の戊辰戦争における登場人物こと松平容保や白虎隊が有名なところ。
駅前より、市街地を反時計回りに運行するまちなか周遊バス「はいからさん」に乗車。

近頃、各地の観光都市において、このような周遊バスが増えてきましたね。
いろんな箇所をめぐるコース設定なので、直線距離なら10分足らずのところを20分かけて走りまして、鶴ヶ城入り口バス停に到着、下車。
鶴ヶ城天守閣は白壁と黒の屋根瓦ですが、屋根瓦が白く雪化粧していて、とても美しい雰囲気でした。

ただこのお城は明治維新後取り壊され、昭和40年に再建されたそうです。
鶴ヶ城*1を観光。
松平容保、白虎隊、会津戦争など幕末の事象や悲劇を中心に、会津藩をめぐる事柄が多く展示されていました。
おりしも2013年NHK大河ドラマ「八重の桜」の主役が会津若松出身なので、鶴ヶ城内での展示・PRはもちろん、市街地のあちこちにが「八重の桜」関連の諸々が見えました。
また、天守閣の最上階から若松市街を一望できました。
ただ、土地勘がないのと、街並みが雪化粧で白い上に曇天で全体的にモノトーンにつき、展示・説明はあるもののどちらの方向に何があるのかがよく分かりません。
曇天で雲が低いもんだから、私でもわかるはずの磐梯山がどこにあるのかも判然としません。

1年で最も日が短いこの季節、曇天もあいまって16時頃でももう薄暗い。
白靄の鶴ヶ城を辞し、若松駅に戻ります。
市街地を時計回りに運行する周遊バス「あかべぇ」に乗車。

この日は28日で、「はいからさん」・「あかべぇ」とも観光客の乗車はさほど多くなく、むしろ地元客の利用が多く感じました。


会津若松駅に到着。
駅の隣にあった軽食店でラーメンとソースかつ丼を食べました。

ラーメンは喜多方が近いからか幅広の縮れた麺を使った喜多方ラーメンソースかつ丼は福井でも食べたことがありましたが、ここ会津でも食べられているようです。
会津若松駅より485系電車の1216Mあいづライナー6号に乗車。

車体は国鉄色
後から知った話ですが、これがいつもの車両かと思っていたら代走だそうですね。

代走ならば、「快速」とか、行先のみ表示とか、ひどい時には無表示の白幕の場合だってあるにも関わらず、こんな専用の方向幕まで使用されていたのが驚き。
17時14分発車。
車窓はもう真っ暗。
磐梯山を眺める事は叶いません。
485系のどっしりした走行と、防音のしっかりしたくぐもった走行音がいい感じですね。
18時13分、郡山着。
18時21分発、2150M黒磯行きに乗り換え。

719系の4両編成。
時間帯も夕方で、結構混んでいて立客も多くいましたが、幸運にも前向き2人掛け座席の通路側に空席をみつけ座る事ができました。
安積永盛では水郡線337Dからの接続を受けて、そこそこ乗車がありましたが、以遠は少しづつ降車していき、白河以南ではゆったりと乗車できました。
白坂〜豊原間で、撮影地として有名な黒川橋梁。
かつて、東北新幹線開通以前に、この橋梁を下り列車で渡ると「これより東北」という河北新報の広告看板が車窓から見えたそうですね。
交通網の発達ととも移動時間が短くなり、黒川橋梁にこの看板を設置する必要もなくなったのでしょう。
地域性を感じる瞬間が減ってきているのかなぁ、と思います。
そんなことを考えながらいよいよ関東地方へ。
19時23分、黒磯到着。
以前、当駅でしばらくの間、貨物列車の機関車交換を眺めていたことがありました。
今回も機関車交換を眺めたいと思いつつも、接続時間はわずか8分と短いので断念。

19時31分発、1580M宇都宮行きに乗車。211系5両編成。
もうすこしで信州か新潟へ転属でしょう。東北本線での最後のお勤めですね。

東北本線オリジナルの緑地の方向幕を見られるのもあとわずか。
各駅で通勤客が多少出入りするも、座席は多くの空席を残したまま、20時21分、宇都宮に定着。
本日は、当駅で下車し投宿ですがこのまままっすぐ改札口には向かいません。
1580Mの到着後すぐに1列車、北斗星がやってくるのです。
20時27分、青い機関車を先頭に、入線しました。
カマはEF510-513号機。青色の500番台を目にするのは初めて。
機関車のブロワー音と、その後ろカニ24の発電エンジン音がすごい音量。

赤色車体に流星マークのEF81も格好よかったですが、後ろの24系と統一感ある青色の機関車も違った魅力がありますね。
当駅で機関士が交代しました。
食堂車は暖色系の明かりで、ちょうどディナーの時間帯。
ここで食事を摂りたいな、と思いながら、20時29分、札幌を目指して出発していきました。

北斗星が見えなくなるまで見送ってから改札口を出て、駅から徒歩3分のビジネスホテルに投宿。
このホテルがなかなかのホテルでした。
ユニットバスの床がベコベコとしていまして、床を踏み抜きやしないか心配でした。
また、シャワーを浴びようにも待てど暮らせど湯がなかなか出てきません。
出し続けること5分以上、やっとお湯が出てきました。
ポンプでお湯を循環させてないのかな?
そして、ベッドには毛布を備え付け。
暖房がイマイチ効いてこないような感じがあり、首をかしげていました。
天井近くに設置されている吹き出し口の羽根の向きを下に向けたら、やっと暖まってくる次第。
近頃のビジネスホテルに見られるような、家庭用エアコンを部屋内に設置しているのではなく、集中式のエアコンで、部屋では風量の調節ぐらいしかできない様子。
羽根の向きを変えないと、天井近くばかりが暖まって、床付近は寒いままだったのでは。
おそらく、温度と風向の調節がうまくできずに宿泊客から寒いとの苦情が出たために毛布が備え付けられていたのかもしれません。
私は、部屋の設備に対してさほど気にならないタイプの性格なのですが、それでもさすがに今回は気になりました。
値段相応なのだと無理矢理納得しながら就寝。

*1:鶴ヶ城は通称。正式には若松城